石井 孝子: 2011年10月アーカイブ
東日本を襲った大地震から半年が過ぎたが、被災地は未だその爪跡の癒えないところが数多くある。
過去の津波被害から想定して高い防潮堤を築いて備えた町も、それを乗り越えた大津波に飲み込まれ、人間の想像をはるかに超えた自然の力を思い知らされることになってしまった。
直後からいろいろな多くの方々がボランティアとして被災地へ駆けつけ、励ましながら必要な支援を惜しまずやり続けている。また、被災した方々が前向きに歩き出している姿をニュースで知り、それを見る私の方が勇気づけられることもあった。
そして今、実りの秋を迎え、震災さえなければとあらためてその痛みを強くしている方々も多いと思う。被災の事情も皆違うので、解決したい問題も異なり、求められる支援も様々なはずだ。
これから先、街の復興が少しずつ進んでも、一人ひとりの心の中にある戸惑いや悲しみ、怒り、後悔、無力感、不平等感など否定的な感情は目には見えにくい分、外からは気づかれにくく、一人しこりのように持ち続けることもあるのではないかと気がかりに思う。
私にもこれまで福島県へのスクールカウンセラー派遣募集が何度かあったが、未だ応えていない。都合がつかなかっただけでなく、一体何ができるのかなという不安も多少あった。
しかし、今後微力ながらも出来る範囲で機会を見つけ、何らかの形で役に立ちたいと考えている。
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